こんにちは。管理人のさほです。
数学は階段のように学力が伸びていく科目です。つまり、「数学は苦手だけど
三角関数は好きになってきた」「数列なら結構解ける」など分野別に得意が増えていき、
それが積み重なって数学の苦手意識がなくなっていきます。
夏休みまでにしっかり手を動かして、基本的な問題を自分の力で解けるようになった方は、
好きな分野も増えてきているのではないかと思います。前回は夏休みまでの勉強法でしたので、
今回はもう一歩先に行くために、9月以降の勉強法をご紹介したいと思います。
よければ参考にしてみてください。
予習であらゆることを試してみる
8月までを復習中心のインプットの期間とすれば、9月以降は予習中心のアウトプットの期間です。
これまでに作った自分の中の引き出しを、問題に合わせてうまく引き出す練習をする期間と言えます。
そこで、これまでの「わからなかったらノートや質問で解き方を確認する」というやり方をやめて、
予習の段階で、自分が思いつくことをすべて試して、解答にたどり着く努力をしてみてください。
意識的に数学に対して強気になるというか、上から目線で問題を解くようにすることをおすすめします。
つまり、問題文の中にヒントがあり、自分の知っている知識(8月までに身に着けた力)を
総動員すれば必ず答えが出せるはずだ、と信じて解くのです。
1つ思いつくことを試して、うまくいかなくても、諦めてはいけません。
試したやり方で解答にたどり着けなかった場合は、また別のことを試してみる、
その繰り返しの中で、入試レベルの複合問題に対応できる力が身につくのです。
1つの問題について、20分は真剣に考える習慣をつけてください。
そして、予習で自分が考え付いたあらゆるやり方を持って、授業に臨むのです。
授業では考え方のポイントを学ぶ
9月からは授業の中で「解答にたどり着くための考え方のポイント」を学んでいきましょう。
これまで板書を取ることに終始していたという人も、顔を上げて先生の解説をよく聞き、
自分が予習段階で何が足りなかったのかをしっかり考えるようにしてください。
解答にたどり着けなかった問題は、あと何を思いつかなければならなかったのか、
着眼点は合っていたならば、何が足りなくて解答に至らなかったのか。
ノートには、計算を逐一書き写すのではなく、ポイントのみ書き込んで復習に役立てましょう。
また、予習で解答が出ていた問題でも、授業でのアプローチが違った場合は、
復習の際に別解を試してみるようにしましょう。
入試レベルの問題になると、解答にたどり着くパターンも1通りではありません。入試本番でどのやり方を
思いつくかは分からないので、使えるパターンは多ければ多いほどいいのです。
そして、また別な新しい問題の中で、日々自分の中に増えていく解法パターンを試してみるのです。
ノートを丁寧に書く
これは、あまり重視しない人が多いのですが、実は数学が好きな人はノートが美しいことが多いです。
敢えて美しいという表現をしましたが、「=」が縦一列に並び、左右に丁寧に書かれた数式が結ばれた
ノートは、見た目に美しさを感じます。
そして、そのような美しい答案は、誰が見てもその人が考えた思考の軌跡が分かり、
途中でミスをしていたとしても、部分点をもらえる可能性が高くなります。
自分のノートを振り返ったときに、その問題のどこでミスをしたのか分かるようにしてください。
ノートだけではなく、ぜひ計算用紙での計算も丁寧に書くことを心がけてください。
本番入試は、限られたスペースの中で計算をし、後から見直しまでする必要があります。
どこで何を考えたのか分からない書き方をしていると、時間が何倍もかかってしまうのです。
≪おすすめのノートの作り方≫
ノートを半分に折り、左半分のスペース内で「=」をどんどん縦に連ねていきます。
右側のスペースには、考え方の修正ポイントや、別解を書き込んでいきましょう。
ノートがそのまま自分専用のポイント集になります。
また、普段からノートを丁寧にかくようにすると計算ミスが圧倒的に減るというメリットもあります。
計算ミスをした時の経験を振り返ると、自分の書いた+とーを見間違えてしまったり、
数字を読み違えていたりということがあるのではないでしょうか。
せっかく考え方が合っていても、計算ミスをしてしまうとすべてが台無しです。
普段から自分は計算ミスが多いな、と感じている方は、ぜひノートの作り方を見直してみてください。
まとめ
いかがでしたか。
予習の段階であらゆることを試し、授業では足りなかったポイントを学ぶ、
この繰り返しをしていけば、徐々に問題を解くことが楽しみになってくると思います。
数学が苦手と思っていた方も、苦手意識が改善されていることに気付くでしょう。
高校数学は、実際に手を動かし、頭を使って考えることなくしては伸びません。
時間をかけるべき時にはしっかりかけて、苦手を得意に変えていってくださいね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。