予備校をどこにしようか悩んでいる方に、選択肢の1つとしてお伝えしたいこと。
それは、「予備校選びに失敗した!」という先輩たちのリアルな声です。
今年こそは志望大学に合格したい!
そんな強い決意で予備校を選んだはずなのに、なぜ「失敗したーー!」と感じることになったのか?
せっかく予備校に通うなら、全力で勉強に集中して、後悔しない1年を過ごすために。
あなたの予備校選びの参考にしてみてください。
・人間関係の失敗から学ぶこと
・お金の失敗から学ぶこと
環境面の失敗から学ぶこと
椅子と戦ったA君の話
A君が受験を終えて、1年を振り返った時に言った感想です。
映画館などにあるように、座面を自分でおろすタイプで、木の椅子です。
授業や自習で椅子に座るのが辛いのです。
Aくんはしばらく耐えていましたが、どうにも我慢できなくなって、親に掛け合ってもらい、
何とかクッションだけは許可してもらえました。
お尻に響くと感じるようになったそうです。高校も木の椅子だったのに何故?とA君は思いましたが、
恐らく椅子が固定されて動かせないのも1つの原因と思われました。
A君の1年間は、椅子との戦いになってしまったのです!
工事の音に悩まされたBさんの話
毎日工事の音が鳴り響くのです。
工事の機械音がうるさくて、マイクを使っている先生の声が聞こえにくいときもあったと言います。
あまりの音の大きさに先生たちも苦笑いをしていました。
Bさんは元々自然の音が聞こえる田舎暮らしだったのですが、地元の塾に通っていれば、
この騒音はなかったと後悔しました。
ずっと耳栓が手放せなかったので、友人と話す機会などもなくなったと言います。
Bさんは後輩に「近くで工事があっている予備校だけはやめた方がいいよ」と伝えています。
A君もBさんも、予備校に入ってから環境の大切さに気付いたそうです。
もしここに挙げた失敗を見て「私も無理!」と感じる方がいたら、
単に説明会に参加するだけでなく、実際に予備校内を見せてもらったり、
自習をさせてもらったり、中に入ってからの毎日を想像しながら体験してみることをおすすめします。
人間関係の失敗から学ぶこと
先生とどうしても合わなくて途中で予備校を変えたCさんの話
Cさんは「自分が甘いから、厳しく指導をしてもらえる予備校がいい」と思い、
近所でも厳しさで有名な予備校に入塾しました。そこは、勉強をしない生徒は容赦なく怒鳴られ、
体罰のようなことまであると聞いていました。
Cさんは、自分がきちんと勉強していれば、怒鳴られることもないはずだと思っていました。
ところが、その考えこそが甘かったと気づかされます。
先生たちは毎日の授業で容赦なく生徒を責め上げます。
「お前たちはクズだ」「親の金を無駄にして」「考えが甘すぎる、そんなんだから失敗するんだ」
言葉は悪いですが、「ボケ」だの「カス」だの日常茶飯事だったそうです。
「あんな人に何言われても良くない?」と特に気にも留めない友人もいたそうですが、
Cさんは人格否定までされていると感じ、だんだん授業が苦痛になってきました。
ある日、「〇〇大学に行くような奴はカスだ」とある授業で言われたことをきっかけに、
Cさんはその予備校を辞めました。〇〇大学は、Cさんの親友が通っている大学だったのです。
高校の友人関係に翻弄されたD君の話
ある日、D君の保護者から連絡が入りました。
「D君が毎日遅くまで家に帰ってこない。タバコのにおいもするような気がする。」
調べてみると、D君は夕方には予備校を出ていることが分かりました。
D君を呼び出して話を聞くと、高校時代の友人の誘いを断り切れず、
皆で夕食を食べた後カラオケに行っていたそうです。
D君は地元高校出身で、その年は同じ高校から20人以上が同じ予備校に入学していました。
そのうちの10人ほどのグループが、「ストレス発散」と称して夜遊びに行くようになりました。
D君は断れば友人関係が悪くなると思い、良くないと思いながらも一緒に遊びに出ていました。
結局、グループのリーダー的存在で、20才になる前に飲酒や喫煙もしていた友人が
予備校を退学となり、グループの夜遊びはなくなりました。
Cさんは予備校を選ぶ際、イメージだけで決めてしまって失敗したと話しています。
1年間通う場所としてふさわしいかどうか、できれば体験授業なども受けて決めることをおすすめします。
またD君のように同じ高校出身の人が多い場合、それがいいライバル関係になる場合もありますが、
逆に悪影響を与えることもあります。
予備校を選ぶ時に友人関係をリサーチすることはあまりないと思いますが、意外と1年間を左右するので、
気になる方は事前に調べてみた方がいいかもしれません。
お金の失敗から学ぶこと
追加料金の嵐にめまいがしたEさんの話
Eさんは予備校を選ぶ時、親にできるだけ迷惑をかけたくないと思い、金額を重視しました。
候補の予備校が80万~120万という中で、1校だけ「1年間で50万!」という予備校があり、
Eさんはそこに即決したそうです。
ところが、驚きの事態となりました。
ゼミや講習という名前で、追加の講義を山ほど勧められるのです。
しかも「〇〇さんが今の学力で合格するためには最低でもこれが必要です」という勧め方なので、
ほとんどの生徒が言われるがままに追加の講義を受けていたと言います。
結局Eさんは100万以上支払って、残念ながら受験は不合格でした。
金額だけ見て決めるのではなく、中身が自分に合っているかを考えるべきだったと反省したそうです。
私は予備校で働いているので、Eさんの失敗を聞いてある程度納得する部分もあります。
予備校では通常の学費とは別に「夏期」や「冬期」に講習会を実施して、
それは別料金となることが通例だからです。
講習会で何講座受講するかはそれぞれですが、個人的には夏は復習、冬は演習がメインですので、
講習会を取りすぎないことをアドバイスしてくれる予備校や、最初に追加でかかる金額の平均を
教えてくれる予備校を選ぶ方が、生徒のことを考えていると思います。
まとめ
いかがでしたか。今回は「環境面」「人間関係」「お金」で予備校選びに失敗した例をご紹介しました。
大切な1年間を過ごす場所、先輩たちの失敗を参考に、ぜひ実際に予備校に足を運んで、
ここなら頑張れる!という選択をしてくださいね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。